だったらあんたが堕ちてくれ


そう言って倉留莉香は目を合わせたまま、俺も彼女を見つめたまま、二人の距離が更に近づく。

一メートル。

五十センチ。

十センチ。

そしてー

「さようなら」

俺の世界は崩壊した。

亀裂が入り。

溝ができ。

それは瞬く間に広がって。



小さな俺の世界は一瞬でこの世から消えた。