「もういらないと思った。あの人も。私も。誰もかも。全部、いらないと思った。 逃げるようにお酒を飲み続けた。何時間も何時間も。そのうち頭がぼーっとして、馬鹿らしくなった。 優しい人であろうと頑張った。 穏やかであろうと頑張った。 心配りができる人であろうと頑張った。 綺麗な言葉を使うよう頑張った。 笑顔を絶やさないように頑張った。 素直でありたいと頑張った。 幸せでありたいと頑張った。 でも意味がなかった。いくら頑張ってもただの自己満足で、そんなことになんの意味もなかった」