だったらあんたが堕ちてくれ


「あの日は溺れるほどお酒を飲んでたの」


「戻ったのか?記憶?」


椿とも違う、鉄道博物館で見たのとも違う、初めて見る表情で倉留莉香笑う。


「初めから記憶喪失なんかじゃなかったの。もちろんお酒のせいで記憶が飛んでた訳でもない。全部嘘だった」


倉留莉香の口調はとても穏やかで、それはやっぱり俺の知っている椿とは全くの別物だった。