少し手前で車両全体を観察し、近づいて欠陥を探すかのように丹念に部品を観察し、 実際乗り込み座り心地を確かめ、それは展示されている車両全てに対して行われた。 俺はというとずっと椿の後を追い、車両を観察する椿を観察していた。 「ごめん。つまらないよね?」 「いや、俺は俺で楽しんでる」 困ったような笑顔に一瞬驚きを浮かべ、そして吹き出す。 「あはは」 「なんだよ?」