風が吹く。 乱れた髪をかき上げる。 「じゃあ。大宮」 「へ?」 「鉄道博物館があるの」 「電車、好きなのか?」 「別に」 「じゃあなんで?」 「関係ないでしょ。行くの。行かないの」 「行く!行くよ!行こう!」 別に隠すことないのに。 好きなら好きでいいじゃないか? 電車好きの女なんてそんなに珍しくない、はず。 少なくとも俺は変だと思わない。 そんなちっぽけな男じゃない。