だったらあんたが堕ちてくれ


見なくても分かる。

だって顔中の筋肉が緩みきっている。

だってー

「椿って、実はおしゃべり?」

スッと苛立ちを引っ込めて、見る見る間にいつもの仏頂面に戻る。

「なあ、なんで黙るんだ?話せよ。ほら、ご存知の通り俺は全くのノープランで椿を連れ出した。

もっと感情を出せよ。いつまでもそんな顔してると心が病むぞ。さあ来い。どんと来い」

「変態」

冷たく言い放ち、目的地もないのに椿はどんどん離れて行く。