客間を出て、歯を磨き、上着を引っ掴んで客間に戻る。 「開けるぞ」 よし。 椿も準備はできている。 「ちょっと。何」 「外行くって行っただろ」 「やだ。寒い」 「駄々こねるな。冬なんだから仕方ないだろ。ほら、靴履けって」 訝しげな表情を浮かべ、ゆったりと、それでも指示通り、靴に足を滑り込ませる。 立ち上がり。 手を引き。 外に出る。