「僕、迷子?」 駆け寄り声をかける。 小学校低学年ぐらいの少年は泣きだしそうな顔で頷く。 「おい、勝手に走るな。逸れるだろ」 「この子、迷子らしいんだ」 「え、迷子?大変!」 遅れて駆け寄ってきた妹が事態の深刻さを口にする。 「ちょっと俺この子の親探してくる」 「どこを」 「この辺。絶対この近くにいるはずだ」 少年の手を取りー 「悪いけど椿は秀俊たちと回っててくれ」