だったらあんたが堕ちてくれ


「ちょっとー、お兄ちゃんたちまで家でイチャつかないでよねー。

それはお母さんたちだけで間に合ってるから。お腹一杯。っていうかずるい!

おーい!王子様、私はここだよー!早く迎えにきてよー!」

「ちょっとあんたたち。いつまで玄関でくっちゃべってるの?早く上がりなさい」

「そうだった。ここ玄関!椿さーん。私お腹ぺこぺこだよー」

「待って。いまあっためる」

椿は妹とともにリビングへ消えていく。

脱ぎ捨てられた靴はいつ揃えたのかピシッと整っている。

俺も靴を脱ぐ。

ゆっくりと、たっぷりと、時間をかけて靴を並べる。