だったらあんたが堕ちてくれ


妹の冷やかしに繋いでた手を離す。

分かってしまえば、触れ合ってしまえば、至極簡単。

なんの違和感も、少しの距離もなく、椿という人物はすんなり俺の中へと侵入してくる。

奥深くまで入ってきて根をはる。

だから忘れた。

手を繋いでいたことを、今までの自分の態度を。

ってかー

「超えたってなんだよ」

「決まってんじゃん!もー言わせないでよ。エッ」

「待て!分かった。言うな。超えてない。超えてないから」

「そうなの?でもなんか二人、近くなったよね?なんで?」