だったらあんたが堕ちてくれ


ならば俺が、男を見せなければ。

勇気を振り絞り手を差し出す。

少し前まで、本当についさっきまで、思いもしなかった。

こんなふうに椿と手を取り合って帰るとか。

あの夜からは想像もできなかった。

でも現実は、椿は俺が好きで、俺も椿を可愛いと思っている。

冷えた体を寄り添わせ、手を繋ぎながら歩いている。

まさにミラクル!

拾い物万歳!

「おかえりー。あれ?あれあれ?ツンデレはどこに行った?え?何?もしかして一線超えちゃった?」