から風が吹きすさぶ、ここは冬の公園。 手にした缶の中身は空っぽ。 辺りは仄暗く、街頭には灯りが灯りだしている。 体は小刻みに震え、奥歯はガクガク。 何を隠そう、俺たちは会話もないままずっとベンチに腰掛けているのだ。 椿はずっと、両手に包み込んだ空き缶をくるくると回している。 それだけ。 何も喋らないし動こうともしない。 でもいい加減に寒い。 腹も減ってきた。 放課後デートと洒落込むには佗し過ぎる。