だって、俺のことが好きなんだとしたら、アピールの仕方が色々間違ってる。
それってなんだか……可愛いじゃないか!
「じゃあ何?それでお互い好きになって付き合ってんの?
マジかよ?ドラマかよ?なんだよそれ?どんなふうに生きてたらそんな幸運に恵まれるんだよ?」
「ほら、俺ってばいい子ちゃんだから」
「違うね。記憶喪失の女性を手篭めにするなんて悪も悪。極悪だ。なーにがいい子ちゃんだよ」
「ふっ。なんとでも言え。俺は寛容なんだ」
顔中の筋肉を緩ませて、溢れる笑いはとても間抜けなものだった。
でもどう頑張ってみても顔が緩むのを止められない。
間抜けな笑いが止まらない。


