だったらあんたが堕ちてくれ


「ねえ。あんた」

俯いていた秀俊が自分を指で指し確認する。

「そ、あんた。私が。協力してあげる」

「へ?」

「協力。妹。してあげる」

一音一音、確認するようにゆっくり発音。

スローモーションだった。

椿の口も、秀俊が目を見開くのも、声が届くのも、意味を理解するのも、全てがスローモーション。

「は?」

スローモーションのその果で、最初に声を発したのは俺。