そりゃそうだ。 椿が何者かも分からないのに、そう簡単に「はいそうです」なんて言える訳がない。 「好きだよね。少なくとも。食べ物を詰まらせるくらいには」 椿は飄々と続ける。 「あの、はい。そうっすね」 室外機がゴウン、っと音を立てる。 外には日差しが降り注いでいる。 だけど冬。 どれだけ暖かそうに見えても、そこには震える寒さが居座っている。