「そんなに買ってどうすんだよ?」 「いいから、いいから」 頭の中には目的地が入っているのだろう。 秀俊は軽快に歩みを進める。 「あー、腹減ったー」 「もう一時過ぎてるからな。ってか俺たちはいま、どこに向かってるんだ?」 「柊のよく知ってる場所だよ」 先を行く秀俊が満面の笑みで振り返る。 駄目だ。 これ、駄目なパターンだ。 「駄目だ!他に行こう。どこでもいいから、そこだけは勘弁してくれ!」