でも見てるのはその奥。 こっちのことは通過して、更にその奥を見つめている。 じっと見てる。 時が止まってるようだった。 周りの音は消え、他の人は視界に入らず、二人だけの世界。 驚いたのかもしれない。 他の人はその人に目もくれず、声もかけず、ただ通り過ぎていくだけ。 自分だけがその人を見つけ、声をかけたのだ。