「椿!」
客間に行くとそいつは風呂にでも入るつもりだったのだろう、寝間着の準備をしていた。
「うるさい」
目もくれず吐き捨てる。構わない。椿が無愛想なのはいまに始まったことじゃない。もうずっと、最初に見かけた時からその態度は変わらない。印象は違った。もっと弱々しくて、危機感に満ちていた。だから声をかけた。記憶がないからとある程度、態度や言葉遣いには目を瞑ってきた。でも、もうしない。瞑らない。立ち向かう。はっきりと、敵意を剥き出しにして挑んでやる。
さあ、いざ決戦の時!
戦いの火蓋は落とされたのだ!


