だったらあんたが堕ちてくれ


※※※

ベッドに横たわりながら思う。

椿の唇はふっくらと柔らかく、ひんやりとして気持ちよかった。

じゃなくて!

初めてだったのに……。

俺の初めてのキスはなんのトキメキもなく、喜びも幸せも愛もなく、意味の分からない女によって突然に奪われてしまった。

呆気なかった。

なんの前触れもなく失ってしまった。

女々しく嘆く。