だったらあんたが堕ちてくれ


※※※

風呂から出るとちょうど父さんが帰ってきた。

全員揃ったところに母さんが温められた味噌汁を持って登場する。

「はいみんな受け取ってー。はい、お父さん。はい、柊。はい、さくら。あ、お母さんのも一緒にお願い。後は……あら、まだ名前も聞いてなかったわ。あなたお名前は?」

母さんの問いかけにその女は「忘れた」と吐き捨てる。