だって、どう考えたって、独りぼっちはやだろ? 駄目とかいいとかじゃなくて、誰だって同じ、世界共通でそういうもんだろ? 「人といることがそんなに大事?あんたは一人じゃ死んじゃうの?うさぎみたいに?椎名柊はそんなに弱いの?」 「ちょ、ちょっと待って。俺、変なこと言ったか?なんでそんなにムキになる?俺的にはすごくいいこと言ったつもりなんだけど?」 「勘違いもそこまでいくと立派だね」 言いながら、空になった食器を重ねて椿は立ち上がる。 それを流しに置いて客間へと消えていく。 俺は放心。