椿がその細い指を二本立てて答えを待つ。 つまり答えは二つってことだ。 生きていくために必要なことなんて沢山あるけど、山ほどあるけど、それでもあえて二つに絞るならー 「食事と睡眠」 この二つになるだろう。 「そ。流石にあんたでも分かるか。なら最も感謝すべきはお世話になった人じゃなくて命を分けてくれたモノたちだと思うけど」 極論はそうかもしれない。 うん、そうだよな。 そうだけどもー