だったらあんたが堕ちてくれ


「なんとも思ってないよ。情報がなさ過ぎて俺には椿が分からない。だけどここに住んで、飯を食って、風呂に入って、そういうことに対してありがとうとか言った試しがないだろ。だからなんか意外だなって。普通は食べたものにより、お世話になった人にこそ誠意を向けるじゃん?」

はいまた。

これで何度目だ?

数えるのも馬鹿馬鹿しく思えるくらい幾度となく浴びせられた、人を見下す笑み。

なんだってそう反抗的なんだ。

おまえは思春期の女子か。

「普通?あんたは人間が生きていくために必要なことってなんだと思うの」