だったらあんたが堕ちてくれ


「あんたこそ何。擦り寄ってきたかと思えば胸に顔を押しつけてくるし。大声出すし。意味不明。怖いんだけど」

「擦り寄る?だって、あれは、夢だろ?」

「……いかれたか」

いかれてるのは椿だろ。

急に風呂場に侵入してくるし、勝手に人のベッドに横になるし。

「あああああ」

起きた。

覚醒した、今度こそ。

「こわ」

俺はなんてことを。

夢だと思ったのに、幸せだったのに。

その幸せの正体がこいつだったなんて。