とてもじゃないけど晩飯なんて喉を通る状況じゃなかった。 ブレザーを脱いで、部屋着に着替えて、机に向かう気にもなれずベッドにダイブする。 月がでかい。 地球もでかい。 宇宙はもっと、途方もなくでかい。 あれだけでかいんだ。 宇宙人だっているかもしれない。 色々な作品に取り上げられるように、本当に並行世界は存在していて、そこには自分と全く同じ人間が生きていることだってあるかもしれない。 だとしたら、そこに存在する俺も、いま無気力にベッドに寝そべっているんだろうか。