特別な君のために


結局、午前中は奏多先輩に愚痴を聞いてもらい、一緒にレンジでチンするタイプのたこ焼きとホットドッグを食べて簡単なランチに。

……ネットカフェへ来たのに、ネットどころか漫画すら楽しまず、ひたすらドリンクバーを利用しただけだった。

あ、それだけではなかった。カエルの軍隊を手に入れたし、ちょっとだけスッキリしたし。

奏多先輩にまで、千春のことがバレてしまったことはもう、仕方がない。

すでに部活のみんなは知ってしまったはずだから、今更隠しても自分がみじめになるだけ。

だったら、障がい者の姉としてできることを考えた方がずっと建設的だしカッコいい。

世間体を気にしすぎていたのかも知れない。

千春の可愛いところや、ユニークなところや、私にはまねできない暗記能力などを、みんなも認めてくれる可能性だってある。

だって、奏多先輩は千春のことを全く否定しない。

だから私は、考え方を少しずつ変えていく決心をした。

その第一歩が、今日の午後から部活に参加することだった。