結局、なるみと部長には痛みと腫れがひどくて、治るまで部活を休むと伝えた。
ランちゃんには、千春の存在を隠し通すこともできず、今、特別支援学校にいることと、帰省中であることだけをさらっと伝えた。
明日は部活を休もう。
大会はあと少し先だし、もうレギュラー争いしなくてはならない一年生とは違う。
でも、この家にいても、きっと千春が謝るまでの間は、居心地が悪いままだろう。
家族には部活へ行ったふりをして、サボることに決めた。
そうと決まれば、どこへ行くかが意外と重要だったりする。
このあたりで遊んでいては、誰かに見つかってしまう。
図書館では必ず誰かが勉強している。
……ネットカフェ、かな。行ったことないけど。
個室へ入ってしまえば、誰にも顔を見られない。
朝から夕方までの間、私は駅のそばにあるネットカフェへ行くことにした。



