あなたの幸せを心から願う

相手も私に気づいて足を止める。




「小春」




目の前の人の口が動く。




私は頷いた。




私が喋らないことの意味が分かったのか一瞬ためらってから




「久しぶりだね」




そう大きくゆっくりと口を動かしているのは




私の一番の親友の仁奈だ。




歩幸が私の服を引っ張る。




『このひと、だれ?』




『私の大切な友達だよ』




そう言うと歩幸は仁奈と何かを話し始めた。




そして、2人が私の方を見て




『おかあさんと、おはなししたいって!』




そう伝えてくれた。




『家、帰ろうか?』




歩幸が大きく頷いた。