あなたの幸せを心から願う

私たちは、海が見える家に住んでいた。




ここを選んだのは私。




大好きな人と来た海。




思い出の場所を選んだ。




路唯くんと離れてから一度も会っていない。




仲の良かった仁奈や海里くんにも。




私の居場所を知っているのはお父さんくらい。



お父さんは、たまにこの家に来てくれる。




私と歩幸のために仕事ばかりしていて




そんなに頑張らなくていいよって言いたいけど



私はそれに甘えないと暮らしていけない。





いつか親孝行しないとね。




路唯くんを好きな気持ちは変わってない。




むしろ大きくなっている。




会いたいって思う。



でもダメだって自分に言い聞かせる。




路唯くんにはきっともう大切な人がいる。




そんな気がした。