「叶えたい未来、希望、夢に向かって踏み出す一歩」
「うわぁー……ありがち」
むしろテンプレートすぎる、と小夜も青ざめた。
「何を作っているのか分からなくなりそう」
求められるものか、伝えたい言葉か。
「見失っちゃいけないものほど、言葉に出来ないんだよね」
「そうだね…」
葵の何気ない言葉の中に重い響きを感じ取った小夜は、相槌を打つとしばらく黙り込んだ。
「葵は、どんなものを創りたいの?」
唐突な質問に、思わず声が止まる。
「…分からない」
そうとしか言えない自分が情けなかった。
自分のことさえ分からないのに、よくもクラスをまとめて歌詞など作れると思ったのか。
自嘲した葵は、大きく伸びをした。
「まだ夏になったばかりだし、時間はたっぷりあるからゆっくり考えるよ」
「うわぁー……ありがち」
むしろテンプレートすぎる、と小夜も青ざめた。
「何を作っているのか分からなくなりそう」
求められるものか、伝えたい言葉か。
「見失っちゃいけないものほど、言葉に出来ないんだよね」
「そうだね…」
葵の何気ない言葉の中に重い響きを感じ取った小夜は、相槌を打つとしばらく黙り込んだ。
「葵は、どんなものを創りたいの?」
唐突な質問に、思わず声が止まる。
「…分からない」
そうとしか言えない自分が情けなかった。
自分のことさえ分からないのに、よくもクラスをまとめて歌詞など作れると思ったのか。
自嘲した葵は、大きく伸びをした。
「まだ夏になったばかりだし、時間はたっぷりあるからゆっくり考えるよ」