哀しみの最果て

「よく似ている患者が1人います。」


「その患者の名前は柿沼修一で間違いないですか?」


「いえ、そもそもうちに運ばれてきたときには何も所持していなかったもので、身元不明人として扱ってます。」


それを聞いた宮部はなんとなく納得した。


渡良瀬会らしいと思ったからだ。