キミは私の目をまっすぐ見て、胸を張っていった。



「俺が美雨のこと、ちゃんと幸せにできてるか確かめたいから。」



そんなこと言ってくれる人、一生現れないと思ってた。
そんなこと言ってくれる人、夢物語の中でしかいないと思ってた。


そんな事を言ってくれたキミに私は言ったんだ。

「今でも、十分幸せだよ。優翔くんといることができるんだもん。」


キミは微笑んで、私を、力強く抱きしめた。

こうやってキミに抱きしめられることが一番の幸せで、この幸せがあるのなら、もう他に何もいらないって思ってたのに。

神様は意地悪だ。

その日、一番幸せを感じた日。




神様はキミを連れて、天国に行ったんだ。