「いいの?沙耶にあんなこと言って」 私は、神木くんを見上げて言った。 「べつに、女はあいつみたいな奴がいるせいで嫌いになったから」 私は何も言い返せずにいた。 神木くんはそんなこと気にすることもなく話し続けた。 「あいつ見てると俺が女を嫌いになった原因を作った女のことを思い出すから。本音で言うとあいつのこと苦手」 そういうと、神木くんは自分の席に座った。 これ以上、神木くんのこと詮索しないほうがいいのかもしれない。 私は、ふとそう思った。