ーーそして日曜日。

阿室さんと通販誌を見て一緒に選んだワンピースを着て私は自宅前に立っていた。

届いた時に合わせてみて思ったけれど短い丈は違和感しか感じなくて、こんな格好で家の前とは言え外にいるのが恥ずかしくて丈を伸ばそうと引っ張る。

その時一台の車が目の前に停車した。

汚れを知らない真っ白な高そうな外車が。


「榛原」


車の運転席から顔を出す田神社長。


「おはようございます、田神社長」

「おはよう」

「田神社長が運転されてる姿もこの車もはじめてみました」

「榛原と出掛けるんだ。運転手に運転させてどうする。言っとくが警備もアイツも今日はいない」


アイツと言うのは田神室長だろう。


「はい、分かってます」

「二人っきりだ」

「ですね」


二人っきりのプライベート。


「……その服」


私の全身を見るなり田神社長は眉をピクリと動かした。