ピコンっと鳴った携帯の通知。
駅ついたよ!の文字を目で辿り、
「ママ!友達迎えいってくる!」
と一言いってお店の外へ出る。

少し歩いた所で3人組が
こちらに歩いてくるのが見えた。

あれ?3人?
呼んだのは1人だったのに。

不思議に思ってると
芽依!と名前を呼ばれた。
3人組のど真ん中、
もうなんだかんだ4年の付き合いになる
男友達が私に手を振る。

「翔太!! 3人だったの!?」
ビックリしつつほかの2人を
じっと見た私は
あ……と声を漏らした。
「光樹くん?」

「そー!こいつ今がおってるから
お手柔らかにね笑」

確かLIMEのグループにいた。
二個下の男の子。
個人的に絡んだことはなかったから
あまりよくは知らないけど
礼儀正しい子だと言うのは
頭の片隅で覚えていた。


「翔太!とりあえず足痛いから
おんぶしてってよ(笑)」
なんておどけて背中におぶさる。

慣れないヒールで痛めつけられた足を
わざとぶらぶらしながら私は
「まだ、少し暑いね」
と一言零した。