荘司『璃夢は全国大会に出て入賞したんだ。俺は大丈夫と見込んで勧めてるんだよ』
確かに全国大会に出たけど…だからって男子校に!?
そこは格闘技強豪校とかからの推薦が〜とかじゃないの?
あっ、推薦があったらとっくに受験してるか
てか、推薦来たわ。でも学校行く気なくて断ったんだ。しかもアッチは私のこと女と思ってなかったらしいし。
荘司『どうする?俺も進めるか迷ったけど、このまま高校に通わないのも将来に響く。それにこの高校なら顔が効く。』
将来に響く?………私、よく考えてなくて働こうと思ってたけど、もしかして働けない…?
荘司『中卒じゃ給料も安かったりするからな、せめて高校は出ておいて欲しいってのが俺らの気持ちだ。』
そうなんだ…。ちゃんと調べなかったのは良くないね…。
中卒じゃ給料が低い…それじゃあ逆にお母さんに迷惑がかかっちゃうかもしれないな…。
それなら学費がかからなくなる可能性のある学校に通って、そこを卒業してから就職した方がいいのかも…。
それなら絶対行った方がいいよね!よしっ、そこに行くって言おう!
荘司『ぁああああっ、でも璃夢可愛いからなぁっ!飢えた男どもに食われちまうかもっ…』
璃夢「荘司さん、私」
荘司『そ、そうだよな!進めた手前悪いけど、その方がいい!俺が何とかしてやるから!』
璃夢「あ、うん、ありがとう!それでね」
なにか1人で納得してるけど何とかしてくれるとかなんとか言ってるからとりあえずお礼は言っておこう。
荘司『でも俺の知り合いの中でもマシというか比較的安全なのはそこなんだよな…』
璃夢「……おーい」
何となく、私の声が全部届いてないような気がするんだけど?聞こえてる?
荘司『だからって飢えた狼に襲われでもしたらっ、うわぁあああ』
璃夢「荘司さん!」
荘司『っ、よし分かった!俺の家の家政婦だ!そうすれば俺は自宅の家事をしなくていいし、お前はお給料貰える!完璧だ!あ、でもそれだと璃花が寂しいから…』
何が分かったというのか、全然関係ない話をし始めている。もうこれは、聞こえてないかもしれないけれど言うのがいいかもしれない。
璃夢「私そこ行く!」
荘司『お、そうか!?俺の家の家政婦になるか!いいぞいいぞ〜』
璃夢「そうじゃなくて!京極に通うよ!」
荘司『そうかそうか、京極に………ぇ、ぇえええ!!?行くのか!?あの変態の巣窟に!』
璃夢「その変態のそうくつを紹介したのは荘司さんでしょ?」
さっきまで通わせる流れだったのに、なんで荘司さんの家で働く方向になっちゃったんだろう?


