翼「つーか、胡桃理緒で思い出した」


璃夢「なに?」


翼「璃夢、女装したじゃん?」


璃夢「それがどうかしましたか?」


翼「イヤ、お前だけ胸が膨らんでたって一年ヤンキー達が写真見て言ってたからさ」


璃夢「どこ見てるの!!!」


雪「健全な男の子なら仕方がない」


璃夢「雪くんも見てたの!?」


雪「………………誰が見るか」


璃夢「その間は何!?」


《璃夢、膨らんでたのには理由があったでしょ?》


璃夢「……あっ!そうそう!詰めてたの!」


翼「詰めてた?」


璃夢「そ、そう!本当に胸があるように見せるために!」


雪「………やっぱり目覚めて」


璃夢「ないから!!!やめてよね!」


翼「まぁ包帯もしてたし膨らんでも仕方ないか」


璃夢「そうそう!!」


雪「あの女装でもっと信者が増えたんだろうな」


璃夢「えっ、そうなの?」


翼「信者って言うか、ファンだな。」


璃夢「違いは?」


翼「信者は悠馬とか煌月とか、俺らと仲良いヤツらな。ファンはその他の一年ヤンキーのことだ」


雪「ファンクラブ出来たらしいぞ」


璃夢「分かったようで分からない!!」


《しかも一年だけじゃなくて二三年のヤンキーの中にもファンいるらしいね》


璃夢「先輩まで!?」


翼「良かったな。一躍有名人だ」


璃夢「複雑っ!」


雪「でもファンがいるならトップとして認めて貰えやすいだろ」


翼「現にロイだっけ?アイツらとの闘いで認めた先輩も多いのは事実だし」


璃夢「あ、そうだったんだ」


翼「というわけで、今回の体育祭は一年だけでなく先輩からも認めてもらえたいい機会だったんだ!」


雪「胡桃先輩とタイマン張れるように頑張れよ」


璃夢「あぅ…やっぱりやらなきゃダメだよね…」


翼「俺は璃夢に学校の頭になって欲しい」


璃夢「約束したもんね…。漢として約束を果たさないのはダメだし!僕頑張るね!」


翼「よしっ!その意気だ!」