璃花「そ、それも…そうよね…じゃあ璃夢に変わるわ」


するとお母さんは眉尻を下げて渋々という感じで私に携帯を差し出した。


璃花「璃夢がその高校の説明を聞いて本当に行きたいと思うのならお母さんは反対しないわ」


つまり、この電話に出れば今までのよく分からない話の内容を荘司さんが説明してくれるってことだよね?

そういうことだと思った私はお母さんから携帯を受け取り、電話に出た。


璃夢「もしもし?荘司さん?そこの高校ってなんて高校なの?」


荘司『京極(きょうごく)高校ってところだ。ここからバス1本で行けるところだな』


きょうごくこうこう?……うーん、学校にいた時には聞いたことがない名前の高校だな。でもバス一本でいけるなら結構近いのに、なんで聞いたことないんだろう?


荘司『そこの高校は授業だってあるし、部活だってある。至って普通の学校なんだけどちょっと問題があってなー』


璃夢「問題?」


荘司『そうなんだよ〜。ところ構わず【ファイト】が始まっちまうんだよな』


ふぁいと?え、これも英語?うーん…なんだっけなぁ…聞いたことないわけじゃないんだけど……。あっあれか!【拳を使って戦え!ケンカしろ!】って意味か!

そういえば小さい頃おじいちゃんに教えてもらったしも!だからボクシングとかでは【 Ready Fight ! 】って言うんだぞって!

ボクシングの試合もよくおじいちゃん見せに連れてってくれてたなぁ〜。………ん?ってことはところ構わずケンカが始まるってこと!?


璃夢「え、つまり、どういうこと?」


荘司『まぁ俗に言う【ヤンキー校】だな』


璃夢「…………え?」


格闘技に似たことが出来るって、そうゆうことかぁああああああ!!

たしかに相手に技をかけて戦うっていうので空手とかと変わらないのかもしれないけど!


荘司『そして驚くなよ?』