龍虎「…っ、俺のこと覚えてないのか?」


『覚えてないのか?』ってことは、月城先輩が一方的に知ってるわけじゃなさそうか…。

どっかで会ったことあるのかな?そう思って記憶を探ってみるけど…


璃夢「ごめんなさい。月城先輩のことは今日初めて知りました」


龍虎「っ…………まぁ仕方ないな。お前はまだ小さかったしな」


『小さかった』?えっ?じゃあ小さい頃に会ったことある?


龍虎「俺は小さい頃のお前を知っている。だからお前が女だってことも知ってる」


え、嘘。こ、これってかなりやばい状況?

入学式直後に即バレるってヤバイよね!ど、どうしよう!ココは苦しいけど……これしかないかも


璃夢「どれほど昔から知らないですが、僕は小さい頃からこの顔なので、母の趣味で女の子の服を着ていました。

だからその頃の僕を見た時に勘違いしたんじゃないんですか?」


《苦しすぎる言い訳である》

我ながらいい嘘が出た思うけどね!?