漣「ハハッ!それは若なりの愛情表現かと」


愛情表現って…やっぱり日向くんは翼と似てる。翼のは友情表現だけど。


漣「若は不器用な方ですが、とても優しい心をもっています」


璃夢「あっ、日向くんが優しいのは知ってます!この前、木から落ちた時助けてくれましたから」


助けたわけじゃないって言われたけど、あれは絶対助けに来てくれた!


漣「木から落ちた!?い、一体何をされて………あっもしや、猫を助けていたのですか?」


璃夢「え!なんで知ってるんですか!?」


私、その話したっけ?いや、してない!だって漣さんとお話するの初めてだもん!


漣「ははっ、やはりあれは魁様の事でしたか」


璃夢「ひ、日向くん何か言ってましたか?」


漣「はい、車で家に帰ろうとしていた時にいきなり車を止めろと言いましてね。急に車を飛び出した思っていたらカラスにいじめられてた子猫を助けていたんですよ。」


日向くんが猫を助けた?やっぱり優しい人なんだね日向くんって!


漣「とても驚きました。いつもなら見て見ぬ振りをする若が猫を助けたんですから」


いつも見て見ぬふりするのにその時は助けたんだ。猫は好きとかそういうこと?


漣「しかも、家に連れて帰って手当をすると
言い始めたんですよ?自分の手当すらろくにできない若が何を言っているのだと思いましたよ。」


璃夢「クスッ」


手当ができないのに手当したがるってなんか可愛いかも。


漣「ね、面白いでしょう?その後、なぜ猫を助けたのか聞いてみたんですよ」