璃夢「ゴ、ゴメン…」


でもキッパリ言われると………ねぇ?


漣「若、お嬢、魁様、着きました」


時雨に怒られながらも落ち込んでいると、いつの間にか家に着いていたみたいだった。


時雨「あ、ほんと。雪!荷物持ってくるの手伝って!」


雪「はぁ?魁にやらせればいいだろ?」


璃夢「そ、そうだよ!時雨!僕が自分でやるから!」


時雨「仮にも璃夢は客人なの!若が動かなくてどうするの!」


雪「はぁ?お前の客だろ?俺の客じゃない」


時雨「それ、あの人の前で同じこと言える?」


雪「っ…………チッ、分かったよ」


舌打ちしながら車を降りる日向くん。

続いて私も降りようとすると


漣「魁様は降りなくても大丈夫ですよ」


そう言われて漣さんにドアを閉められた

……うん、こんな大きくて綺麗な家に入るには心の準備がいるかも…。

ドアが閉められる前に見えた和風の豪邸に私はビビってしまった。

言われた通り車の中でいい子にしていると、車内に戻ってきた漣さんに話しかけられた


漣「若は学校でどんな感じですか?」


璃夢「ひ、日向くんですか?日向くんは……
一匹狼?みたいな感じです」


使い方合ってるかな?なんか情報集めしてた時に誰かが言ってた気がするんだよな。


漣「一匹狼…ということは一人でいらっしゃるんですか?」


璃夢「は、はい」


あ、勝手に言っちゃってよかったのかな?もしかして家では違うこと言ってたりする?


漣「そうですか…実は、若は寂しがり屋なんですよ」


日向くんが寂しがり屋?そうなの?でも家族が言うんだからそうなんだよね。


漣「本当でしたら魁様とも仲良くしたいと思っていると思いますよ?」


璃夢「そ、そうですか?暴言しか吐かれてないような気がします…」