INFATUATOシンドローム



時雨「わぁ〜コレは飽きない味!何回でも飲めるよ!」


雪「まぁ、それが店の狙いだろうからな」


時雨「雪も飲んでみる?」


雪「………。」


時雨「ごめんって。そんなゴキブリ見るような目で見ないでよ」


日向くんはすごく嫌そうな顔をした。それほど甘いものが嫌いなんだ…


時雨「あっ!璃夢!写真撮ろうよ!ちょっと持ってて?」


そう言ってリンゴふらぺちーの?を私に渡した。そして、カバンの中を漁り取り出したものはスマートフォンだった。

なんでスマホ?あっそっか!スマホでも写真撮れるんだっけ?

使い捨てカメラしか使ったことないから忘れてた!
《それはそれでヤバいよね》


時雨「璃夢は何がいい?」


何がいいってどういうこと?

スマホの画面をコチラに向けてきたので、なんだろうと思って覗いて見た


璃夢「……?何これ?」


そこにはハートや星、猫や犬の絵などがたくさんならんでいた。


時雨「えぇ!璃夢ってば、RoHSを知らないの!?」


ろーず?薔薇?さすがに花の薔薇は知ってるけど…それと関係あるの?


時雨「まぁ、男の子だから仕方ないか。例えば、このクマちゃんをおすと」


女の子だけど…なんて少し落ち込んでいると、すぐにそれも吹き飛んだ。


璃夢「わぁ!可愛いっ!」


時雨が画面を操作すると、画面の中の私にクマの耳と口がくっついた。


璃夢「すごい!すごい!なんで!?」


そう思って自分の頭を触ってみたけど


璃夢「アレ?ない?」


自分の頭には何もついてなかった。

え、なんで?どういうこと?

画面をもう一度見てみると、そこにはやっぱりクマの耳と口がついている。


時雨「ぷっ、ははははっ!あはっ!あるわけっ!ないじゃん!あはははははははっ!」


璃夢「な、なんで笑うの!??」


そんな私を見て時雨はさっきのようにお腹を抱えて笑い始めた。

だって画面にはあるのに私の頭には何もついてないんだよ!?


雪「お前って…」