INFATUATOシンドローム

なんだか、これ以上遠慮するのも逆に失礼な気がしてきた。

お礼って言ってるんだし…もらっちゃおう…それにきっと最初で最後のロスバだとおもうし…。


璃夢「じゃあ、ご馳走様です、ありがとうね?」


時雨「うん、こちらこそ!その味、すごく人気なんだよ〜。あっ、因みに私のはリンゴ!」


そう言って飲み物の入った入れ物を見せてくれた。

へぇ〜入れ物も飲み物によって違うのも、なんだか面白いね!


時雨「ささっ!人生初のイチゴフラペチーノを飲みなさい!」


見た目も可愛いななんて思って見ていると、時雨に飲むように進められた。

冷たい飲み物なんだもんね、溶けちゃう前に飲まないとだね、


璃夢「いただきます」


そう言って一口飲んでみた。


チュ───ッ


時雨「どう?どう?どう?」


チュ──────ッ


時雨「璃夢?」


チュ───────────ッ


時雨「ちょ、璃夢!?」


璃夢「……………。」


雪「今度は黙るのかよ」


時雨「お、おーいどうしたの?もしかして、美味しくなかった?」


璃夢「……………ぃ…」


時雨「ん?」


璃夢「何コレ!!美味しすぎる!!」


一口では足らず、思わず何口も飲んでしまった。それほどまでに美味しかったのだ、このふらぺちーのさんは!

こんなに美味しいもの初めて飲んだよ!


時雨「でしょ!でしょ!じゃあ私も飲もっかな!」


チュ────ッ


時雨「んっ!コレは新しい味!璃夢!これも飲んでみ?」


璃夢「え、いいの?」


実はリンゴ味も気になっていたのだ。


時雨「いいから!いいから!」


そういう言ってストローを向けてきたので、私は一口もらうことにした。


チュ───ッ


璃夢「っ!!凄い!!リンゴだ!」


ゴロッとリンゴの果肉がストローから口の中に流れ込んできた。


雪「そりゃそうだ」


そうだけどそうじゃないんだよ!りんごジュース想像して飲むとびっくりするよ!


時雨「じゃあ璃夢のも一口ちょうだい!」


璃夢「うん!」


今度は私が時雨の方にストローを向けた。

チュ───ッ