時雨「それ大丈夫っていうの?」


雪「お前と学力が一緒でもな…」


えぇ!?すごい傷つく…
【ガ─────ンッ】って効果音付きそう…


時雨「てか、話を戻して。璃夢の荷物はうちに置いてから買い物に行けばいいじゃん?」


そう言って私の持っている荷物を見る。

確かにこの荷物もって動き回るのは嫌なんだけど…そんな家に置かせてもらうのも申し訳ないし…。


璃夢「僕が行かないという選択肢は?」


時雨「ないっ!お礼がしたいんだってさっきから言ってるじゃん!ねぇ〜お願いだよ!雪と2人だとケンカになりそうでイヤだよ〜」


雪「はぁ?じゃあなんで俺を誘ったんだよ」


時雨「だって買い物、誘えるの雪ぐらいしかいないんだもーん」


雪「学校で出来た友達と行けばいいだろ」


時雨「みんな忙しいんだよ〜。バイトとかで。雪は大抵、暇でしょ?」


雪「…俺だって用事の一つや二つあるに決まってんだろうが。バカにするな」


時雨「そんなに用事あったらここに来ないでしょ?いい加減、友達作りなよー」


雪「……うるさ…。ダチなんていらねぇよ…」


すると、少しだけ日向くんが寂しそうな顔をした気がした。

…………もしかしたらタイマン張らなくてもお友達になれたりするのかな?


時雨「璃夢〜!お願い!」


璃夢「わかった、いいよ」


時雨「ホ、ホントに!?」


璃夢「うん!でも僕、お金持ってないから何も買えないよ?」


時雨「いいの!いいの!私が奢るからさ!」


璃夢「えぇ!?女の子に奢ってもらうのは…
ちょっと?」