璃夢「大丈夫です!僕がやられるわけないですから!」


それに私は格闘技ちゃんとやってきてるけど、NYたちは形からなってないから多分未経験者だね。負けるわけないよ!


女の子「そ、そう?」


そう伝えると、女の子はなんだか納得できてないような顔をしている。

だけど私はそれよりも気になることがあって仕方がない。


璃夢「そんなことより、用事はよかったんですか?」


女の子「あっ!いーの、いーの!会う約束してたけどあなたの方が心配だよ!」


璃夢「えぇ!?ダメですよ!」


やっぱりちゃんと用事があったんじゃん!しかも誰かと約束してたっぽい?


璃夢「だから行っていいよって言ったのに!」


女の子「大丈夫大丈夫!いま、こっちに向かってるところだから!」


そう言ってちらっとスマホを見たあとポケットにしまった。


女の子「私、あなたにお礼したいの。これから付き合ってよ」


璃夢「えっ、えぇ!?」


『これから時間ある?』とか『どうですか?』とかではなく、『付き合ってよ』と決まったことのような言い方に驚いてしまう。


女の子「なに?こんなに可愛い女の子からのお誘いを断ろうなんて思ってないわよね?」


じ、自分で可愛いって言っちゃうんだ……確かに、可愛いけど…。


璃夢「で、でも、荷物が邪魔ですから」


女の子の誘いを断るのは悪いと思うけど、お礼して欲しくて助けた訳じゃないので上手く断ろうとするも…


女の子「じゃあ家まで送るわ。その後、付き合ってね?」


何故か頑なに譲らない女の子。

そんな家まで送るとかさせれないよ!?さすがに!


璃夢「そ、それは悪いですよ!それに、僕が入ったら邪魔じゃないですか?」


せっかくお友達こっちに向かってきてくれてるのに、私がいちゃ悪いよ!