そのまま荷物のところに向かって路地裏を出ようとして、足を止めた。


璃夢「…この人たちこのままでいいのかな?」


このままケーサツに見つかって私がやったとチクられたら………私逮捕されちゃう!?それはヤバイよ!!

と、とにかく!このまま地面に寝てるのが良くないんだよね?

これだと『ニューヨーク殺人事件!』になっちゃう!新聞の一面飾っちゃうよ!?
《ありえないだろう》

とりあえず、壁側にもたれかけさせよう


璃夢「うっ…重い…」


ぐったりしてるから余計に?


璃夢「はぁ…もう面倒臭いや」


持ち上げようとするのはやめよう。引きずろう
《扱いが雑である》


ズルズルズルッ

璃夢「うぬぬぬっ〜!」

ドサッ


はいっ!1人目オーケー!


ズルズルズルッ

璃夢「ほぉぉおおお〜っ!」

ドサッ


よしっ!2人目もオーケー!んじゃ、帰りますか!

忘れ物がないかしっかりと確認したあと路地裏を出ると


女の子「あっ!出てきた!」


さっき助けた女の子がいた。


璃夢「えっ!?なんでいるの!?」


さすがにもう居ないと思っていたのに、何故かいた。そして私を見ると安心したような表情をして駆け寄ってきた。


女の子「あ、あれ?何で?ん?」


璃夢「どうしたの?」


女の子「や、やられてない?」


あ、もしかして、私が女の子みたいだから負けるのを心配してくれたのかな?