INFATUATOシンドローム


翼「俺、お前と仲良くしたかったし…」


少しだけ照れくさそうに私が顔を逸らして呟く翼。

私と同じこと思っててくれたんだっ…


翼「まぁ、俺は執拗(しつこ)いのが取り柄だから何回も謝りに行くけど!」


璃夢「ふふっ、翼だって律儀じゃん。普通は許してもらえるまで謝ろうなんて思わないよ?ヤンキーには見えないな」


翼「えっ、マジで?どうしたらヤンキーに見えるかな?」


璃夢「えっ、ヤンキーに見られたいの?」


翼「真面目ちゃんに見えるよりはヤンキーに見えた方がいいな」


そうなんだ。私もヤンキーに見られるように努力したらいいかな?

女の子だから体格とかで舐められるもんね


璃夢「僕もちゃんとヤンキーに見られたいな」


翼「お前は……無理だろ」


璃夢「な、なんで!?」


何を根拠にそんなことを!


翼「まず、見た目が女」


み、見た目か…


璃夢「髪は切れないんだよね」


翼「なんで?」


うわぁ、言い訳考えてなかった


璃夢「え、えっと…く、詳しくは言えないんだけど、お母さんとの約束で。破ると学校に行くことができないんだ…」


髪を切ったら学校に行けないは多分、嘘じゃなくて、割と事実…。

きっとお母さん泣いて動けなくなって、ずっと慰めないといけなくなる気がする…