璃夢「あの、助けてくれてありがとうございました!」


そう声をかけると赤髪ヤンキーくんが振り返った。


?「あ?気にすんなって!初日からイキってるヤロー見て目障りだっただけだからよ!」


まるで助けるのは当たり前というように爽やかな笑顔を見せてくれた赤髪の彼。

なんてイケメンなんだ。顔がイケメンの人は心もイケメンなのか。


?「にしてもお前おもしれーな!怒ってる相手にカルシウム足りてねぇとかよ」


璃夢「き、聞いてたんですか?!」


私の言った言葉を思い出して笑い始めた優しいヤンキーさん。途端に私は恥ずかしくなった。

もっと私もかっこいいこと言えばよかったのかな?小魚アーモンドはたしかに格好よくないかも…


?「度胸があれば何とかやって行けるだろうけど、困ったことありゃまた言えよ?じゃ、先いくな」


璃夢「は、はい!」


優しいヤンキーさんはわたしの方を見てニコッと笑うと校舎の方に向かって歩いていった

いやぁ、凄いな。先輩なのかな?すごい気遣ってくれる。……あっしまった!名前も聞かなかった!まぁ同じ高校なんだしまたいつか会えるよね?

よーし!気を取り直してクラス表確認に行こうかな!

そして私も歩き始めた。

















?「アレは……璃夢?いや、まさか…」