それにしても、同じような事件か。

あの日、わたしは大好きな友達を失った。


『自殺なんかするわけない』


どんなに訴え続けても誰の耳にも届かなかった……。


「美晴、……ねぇ美晴? 」


……え? 実宇子ちゃん?


記憶の中の友達が目の前に現れてわたしを呼んでいる?
そんなわけない、だって実宇子ちゃんはもう……

驚いて瞬きをすると、一瞬で現実に戻されてしまった。