「可愛いてるてる坊主だね」

「これならテストは隠せるし明日は雨が降らないから、頭痛ともおさらばだよ」


小さなてるてる坊主はぶら下げられてクルクル、クルクルとわたしに白いドレス姿を見せるように回転している。

満足そうな奈穂実は、他のテスト用紙も同じようにてるてる坊主に変身させた。


「やばい。あいつ、まじで何やってんの? 」
「あんなもの作って、気持ち悪すぎ」


双子の言葉にまたわたしたちはクラス中の注目を集めてしまった。